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インクルーシブな社会をけん引する、会話を見える化するアプリ「YYSystem」
音が聞こえない、あるいは聞こえにくいと感じている人が増えている。現在、日本における聴覚障害者の数は約34万人。これに普段から聞こえにくさを感じている人、難聴を自覚している人の数を合わせると5000万人近くになるといわれている(※1)。スマホなどで大音量の音楽を長時間聴く人が増えていることもあり、WHO(世界保健機構)は、2050年までに世界で約25億人(4人に1人)が程度に差はあれど、難聴を抱えて生活すると予測(※2)。声と耳だけを使ったコミュニケーションの時代はまもなく終わりを迎えるともいえるだろう。そんな中、新しいコミュニケーションツールとして「YYSystem(ワイワイ システム)」が注目を集めている。聴覚障害者のために作られた声や音を「見える化」するアプリだが、これが障害のあるなしにかかわらず、子どもから大人まで「楽しく」コミュニケーションが取れる画期的なシリーズなのだ。株式会社アイシンのYYSystem開発プロジェクトリーダーの中村正樹さんと、事業推進グループの日下喜与美さんに話を伺った。※1 JapanTrak 2018 調査報告http://www.hochouki.com/files/JAPAN_Trak_2018_report.pdf※2 WHOの世界聴覚報告書(英語記事)https://www.who.int/news/item/02-03-2021-who-1-in-4-people-projected-to-have-hearing-problems-by-2050
2024.03.07(最終更新日:2024.03.13)
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自作したゲームを「全世界」に公開…プログラミング・3Dグラフィック技術やビジネススキルを学べるゲーム『Roblox』とは?
2020年、グリニッジ高校の3年生が『Roblox』というゲーミングプラットフォームでゲームの制作を行い、200万円を超える収益を得ました。同プラットフォームでは、専用のゲームエンジン『Roblox Studio』で制作したゲームを有料で配信できるほか、アバター用のコスチュームなどを販売して収益を得ることが可能であり、現在200万人以上のユーザーがゲームを公開しています。ゲーム制作の過程ではプログラミングや3Dグラフィックのスキルを身に付けられる上、収益を得るために企画・マーケティングのスキルも学べるため、「Roblox」は教育ツールとしても注目を集めています。本稿では、Robloxの熱心なユーザーでもある株式会社シュタインズの代表取締役・齊藤大将氏が、Robloxの事例を軸に、教育ツールとしてのゲームの可能性について解説します。
2024.03.04(最終更新日:2024.03.04)
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“スマートシティ”を支える「都市OS」とは?… ICTで〈未来の街〉はどう変わるのか
日本の社会は、ICTを活用して少子高齢化やインフラ老朽化などによって生じる諸問題を解決しながら、街が新たな価値を生み出し続けるための「スマートシティ構想」を進めています。この構想の実現に不可欠とされるのが、交通や医療機関など、分野を超えて集積・分析した情報を活用するためのプラットフォームである「都市OS」です。21年度末までに累計46の地域が都市OSを導入しており、政府は25年度までに100の地域にこれを導入することを目標にしています。スマートシティとはどのようなものなのか、どこまで実現しているのか、本稿でその一端をみながら、ICTによって未来の街がどう変わるのか考えます。
2024.03.06(最終更新日:2024.03.06)
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農村のレンガ壁に「最新スマホのペンキ広告」を出稿?…新興国の開拓にイノベーションを起こす、中国発“アドテク”の新展開
2月9日、中国では特別番組「春節連歓晩会」(通称:春晩)が放送されました。再放送も合わせると10億人以上が視聴するという怪物番組であり、親子三世代がテレビの前に集まって視聴することも多いこの番組の広告枠を利用し、スマートフォンやアプリケーションを提供する企業が新規ユーザー獲得を実現しています。中国ではほかにも、デジタルな情報が届きにくい「下沈市場」「銀髪経済」向けの宣伝を行うため、ユニークなアドテク(広告技術)が次々に生まれています。本稿では、日本企業にも重要な示唆を与え得る中国の最新アドテクについて、国際的なテック事情に詳しいジャーナリスト・高口康太氏が解説します。
2024.03.08(最終更新日:2024.03.08)
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