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ウーバーイーツがデリバリーロボットでの配送を開始! 楽天もつくば市で運用、医療分野でも期待 ~デリバリーロボット実用化の最前線~
フードデリバリー業界の大手ウーバーイーツ(Uber Eats)がデリバリーロボットを導入し、2024年3月6日から実用化を開始しました。デリバリーロボットは自動運転の自律走行が可能で、歩行者や障害物を避けたり、信号を守って横断歩道を渡ったりしながら、注文を受けた食品を自宅やマンション、オフィスビルの入口まで運びます。楽天はECサイトの配送業務にデリバリーロボットを活用、フードデリバリーも行っています。また、川崎重工業、ティアフォー、KDDI、損害保険ジャパン、menu、武田薬品工業の6社は「オンライン診療と5G自動配送ロボット」の実証実験を2023年1月~2月に実施。オンラインで医師による診療と処方、薬剤師による服薬指導を行い、ロボットによって医薬品を個宅配送(自動配送)する仕組みです。各社がデリバリーロボットの実証実験と実用化に乗り出している背景には、2023年4月1日に、自動配送ロボットなど遠隔操作型小型車の交通方法などを規定した、改正道路交通法の施行があります。これにより自動配送ロボットの公道(歩道)走行がしやすくなりました。デリバリーロボットの最前線をお届けします。
2024.04.15(最終更新日:2024.04.15)
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「スパコン」と「AI」で進化が加速!「創薬」の現状と未来
日本が世界に誇るスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」。2021年3月から本格的な運用を始め、1秒間に50京(京は1兆の1万倍)回以上の計算が可能です。しかし、2023年11月に発表されたスーパーコンピューターの計算速度を競う最新の世界ランキング「TOP500」では、米オークリッジ国立研究所の「フロンティア」が3年連続でトップとなり、理化学研究所の「富岳」は、米国の「オーロラ」と「イーグル」にも抜かれ、前回の2位から4位となりました。このようにスーパーコンピューターの世界では、現在進行形で熾烈な開発競争が行われています。そんなスーパーコンピューターは、創薬でも活用されるようになりました。創薬の現状と今後、考えうる未来についてみていきましょう。
2024.04.16(最終更新日:2024.04.16)
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寄生虫リスクを限りなく低く!「陸上養殖」という新しい魚の選択肢とは?
日本は水産資源に恵まれた国として、世界中から長く注目されています。理由は、寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかり合うことで冷水性の魚と暖水性の魚の両方が回遊・生息することにありますが、この点だけで想像すると、普段私たちが口にする魚の多くは国産の天然魚ではないかと考える人は少なくないでしょう。しかしながら実際は想像と大きくかけ離れた状況です。水産庁、農林水産省等のデータ(※)によれば、日本における魚介類(食用)の自給率は56%、そのうちの生産量の24%は養殖漁業が占めています。この養殖依存状況は世界規模になると顕著で、将来の魚の需要増加を補填できるのは唯一、養殖産業の振興のみだとされています。養殖魚がいかに身近になっているか? という点においては、実際に魚売り場に足を運んでみれば、すぐに納得できるかもしれません。並んでいるサーモン、鯛、マグロ、ブリなどを見ていくと、「養殖」と記載された商品がいかに多いかがわかります。数字的には、真鯛の81%、クロマグロの61%が養殖であるというデータが発表されています。しかし、この状況は必ずしも悲観的な話ではありません。日本においては少子高齢化、都市部への人口流出、漁業の後継者不足などの社会問題の一つの打開策として、養殖漁業の技術が進化を遂げているのです。そこで今回は、日本における養殖漁業の中でも新しい技術として注目される「陸上養殖」という手法に焦点をあてて話を進めていくことにしましょう。
2024.04.03(最終更新日:2024.04.03)
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仕事中の「眠い」「ダルい」…による経済的損失「20兆円」のニッポン。「オンライン産業医」が切り拓く、社員の健康サポートを通じた経営戦略の未来
あなたは仕事をしているときに「ダルくて、調子が出ない……」「眠い」と感じたことがありますか? 欠勤するほどではないけれど、倦怠感や眠気、頭痛や腹痛など心身の不調により自身の生産性が低下するという経験をしたことがない人はいないのではないでしょうか。この状態を「プレゼンティーイズム」といいます。昨今は「スタッフの健康保持・促進は、中長期的に企業の収益性を高める投資である」と捉える「人的資本投資」という新しい経営の考え方が、重視されています。この考え方において、企業価値を高めるためにプレゼンティーイズムの段階からケアすることが必要となってきます。本記事では「従業員の健康サポートを通じた人的資本投資の推進」の実践と、「オンライン診療」に知見の深い、産業医・精神科医の吉⽥健⼀先生(株式会社フェアワーク代表取締役会⻑)に詳しいお話をお伺いしました。
2024.04.09(最終更新日:2024.04.09)
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プロジェクト始動から4年…国土交通省が主導する「PLATEAU」の活用事例とは?
スマートシティや街づくりのデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるため、現実の地図や建物のデータを使ってサイバー空間に再現する3D都市モデルを作るプロジェクト「PLATEAU」(プラトー)をご存じでしょうか? 2020年度から国土交通省が主導してスタートした国家的なプロジェクトです。例えば、竹中工務店、日立製作所、gluonは、3社共同で、超高齢化や労働人口の減少を背景に期待されている「屋内外でのパーソナルモビリティの自律走行」の実用化を見据え、自律走行の開発と走行の実証実験のために、実在の街を仮想空間に作るデジタルツイン構築に本格的に取り組むことを発表。そこにPLATEAUの3D都市モデルを活用しています。また、国交省はアイデアコンテストも積極的に開催。昨年度に続き、2023年度の最終審査会を2024年2月24日に開催しました。PLATEAUプロジェクト始動から4年がたった今、どのような活用事例があるのか、その最前線を解説します。
2024.03.28(最終更新日:2024.03.28)
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