当社サイトでは、サイト機能の有効化やパフォーマンス測定、ソーシャルメディア機能のご提供、関連性の高いコンテンツ表示といった目的でCookieを使用しています。クリックして先に進むと、当社のCookieの使用を許可したことになります。Cookieを無効にする方法を含め、当社のCookieの使用については、こちらをお読みください。

注目のエドテック企業15選!具体的なサービス内容を紹介

この記事は1年以上前に書かれたものです。現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。

2022.11.24(最終更新日:2022.11.24)

読了時間目安 16

シェアする

エドテック(EdTech)企業とは、教育分野でテクノロジーを活用したツールやサービスを提供する企業のことです。この記事では代表的なエドテック企業を、上場企業、ベンチャー(スタートアップ)、海外企業の順に紹介します。

エドテックとは?

エドテックとは、教育(Education)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、テクノロジーを活用して教育にイノベーションをもたらすようなビジネスやサービスを指し、英語では「EdTech」と表記します。

エドテックのツールやサービスには、生徒・学習者向けのオンライン講座や教材コンテンツ、先生・講師向けの学習管理や授業支援システムなどがあります。また、最近ではVR(Virtual Reality/仮想現実)を活用した疑似体験学習も登場しています。

エドテックについての詳細は、下記関連記事をご覧ください。
エドテックとは?注目の背景や具体的なサービスを解説

エドテックが注目され始めた背景

エドテックへの注目が高まる大きなきっかけとなったのがコロナ禍です。学校や塾でオンライン授業や会社のテレワークが一般的になり、学生のオンライン学習ニーズだけでなく、テレワークで時間に余裕ができた社会人の学びのニーズも高まりました。

国もエドテックを推進しています。すでに数年前から小中学生等に1人1台の端末提供を整備する「GIGAスクール構想」のもと、教育のICT化を進めてきました。さらに2022年10月には、社会人の学び直し(リスキリング)支援に5年で1兆円の予算を投じることが発表され、社会人の学びへの関心は今後ますます高まっていきそうです。

エドテックのサービスを提供する代表的な国内外の企業15選

エドテック事業を推進している今注目の企業を紹介します。

代表的な国内上場企業

歴史ある上場企業の中にも、エドテックを活用したビジネスやサービスを展開している企業があります。

株式会社ベネッセコーポレーション

1955年に創業した株式会社ベネッセコーポレーションは、ベネッセホールディングスを親会社とする事業会社です。2021年度3月期の売上高は4,301億円に上り、教育業界ではトップです(出典1)。
エドテックサービスとしては、オリジナルタブレット端末を使って学習する小学生向け通信教育「チャレンジタッチ」があり、教材コンテンツでの自習の他、生配信のオンラインライブ授業も受けられます。

株式会社ベネッセコーポレーション(チャレンジタッチ)


株式会社リクルート

株式会社リクルートは、株式会社リクルートホールディングスの子会社で、分社化によって2012年に発足しました。幅広い領域で事業を展開しており、エドテック領域では、小学校高学年から大学受験生までを対象にしたオンライン学習サービス「スタディサプリ」を提供。4万本以上の講義動画を視聴でき、2020年12月末時点で有料会数は57万人に上っています。学校向けのツールもあり、全国約2,900校で導入されています。

株式会社リクルート(スタディサプリ)

株式会社ジャストシステム

株式会社ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK」やタブレット通信教育「スマイルゼミ」などのソフトウェアやサービスを提供する企業です。AIを活用してタブレットで学ぶ幼児・小学生・中学生向けの通信教育「スマイルゼミ」は、2012年より提供をスタート。専用デジタイザーペンを活用し、紙と鉛筆さながらの「書く学び」にこだわっているのが特徴です。

株式会社ジャストシステム(スマイルゼミ)

株式会社レアジョブ

株式会社レアジョブは、オンライン英会話サービスやアセスメント(英語力評価)サービスといった英語関連事業を手がける企業です。提供しているオンライン英会話「レアジョブ」は1レッスン173円~という継続しやすいリーズナブルな価格が特徴。日常英会話コース、ビジネス英会話コース、中学・高校コースがあります。

株式会社レアジョブ

代表的なベンチャー企業

エドテックでは、ベンチャーやスタートアップなどの非上場企業も躍進しています。
ちなみにベンチャーとスタートアップはどちらも新しいサービスをつくりだす設立から間もない会社を指す言葉ですが、スタートアップのほうがより革新的なビジネスモデルを掲げているイメージで使われる傾向があり、近年躍進している企業をいくつかご紹介します。

株式会社スピークバディ

株式会社スピークバディは2013年創業のエドテックのスタートアップで、AI英会話アプリ「スピークバディ」やオンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」を運営しています。
「スピークバディ」は、フリートークも可能な高度なAI技術や充実したレベルチェック・カリキュラム提案などが評価され、2021年度グッドデザイン賞も受賞しました。2022年7月時点で、累計160万ダウンロードを突破しています。

株式会社スピークバディ

株式会社Libry(リブリー)

株式会社Libryは2012年創業のエドテックのスタートアップで、教科書や問題集をタブレットやPCで持ち運べるデジタル教材プラットフォーム「Libry」を提供しています。19社400冊以上のデジタル教材をカバーし、高校・中学を中心に600以上の学校に導入されています。
日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社 2022年版」の<働き方・教育>分野において、新しい市場をつくる会社にも選ばれました。

株式会社Libry

ラクモン株式会社

ラクモン株式会社は、小中高生と大学受験生向けの自習学習支援アプリ「Rakumon(ラクモン)」を運営している2021年創業のスタートアップです。Rakumonは生徒がわからない問題をスマホやタブレットから投稿すると、先生として登録したユーザーが個別指導をして自主学習を支援するアプリです。
2021年にはマイクロソフト社のスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」にも採択され、サービス開始からおよそ1年で登録生徒ユーザーが2万人を超えるほど成長しています。

ラクモン株式会社

atama plus(アタマプラス)株式会社

atama plus株式会社は、AIを活用した教育プロダクトを開発・提供する2017年創業のスタートアップです。小中高生向けのAI教材「atama+(アタマプラス)」は、AIが生徒の理解度を分析し、一人ひとりに最適化されたカリキュラムを作成するのが特徴。2022年8月時点で3,200以上の塾や予備校に導入されています。
2020年には、優れたeラーニングを活用したコンテンツやサービス等を選ぶ「第17回 日本e-Learning大賞」で大賞を受賞しました。

atama plus株式会社

株式会社Schoo(スクー)

株式会社Schooは、インターネットでの学びや教育を基点とした社会変革を目指すスタートアップです。
2011年に創業され、翌2012年よりオンライン生放送学習コミュニティ「Schoo」を運営し、生放送授業を毎日無料で提供してきました。登録会員数は約80万人に上ります。
約8,000本の録画授業を見られる有料プランや社員研修もできる法人向けプランもあり、導入企業数は2,600社に上ります。2022年には「第19回 日本e-Learning大賞」で「EdTech特別部門賞」を受賞しました。

株式会社Schoo

株式会社フラミンゴ

株式会社フラミンゴは、外国人にやさしい社会を目指す2015年創業のスタートアップです。語学レッスン予約アプリ「フラミンゴ」のほか、コロナ禍ではオンライン英語学習コーチングサービス「フラミンゴオンラインコーチング」を新規に提供開始。他にオンライン・オフラインの両方に対応した法人向けの語学研修サービス「Flamingo for Corporation」もあり、70社以上の研修実績があります。

株式会社フラミンゴ

株式会社Progate(プロゲート)

株式会社Progateは、2014年創業のエドテックのスタートアップです。メイン事業のオンラインプログラミング学習サービス「Progate」は、2022年10月時点でユーザー数が全世界で270万人に達しています。2016年に提供を開始した法人プラン「Progate for Business」は、企業研修にも積極的に活用され、すでに2,000社以上の企業に導入されました。インドネシアの教育文化省との提携やインド工科大学への補助教材の提供などグローバル展開も積極的です。

株式会社Progate

株式会社アイデミー

株式会社アイデミーは、AIやデータ分析の学習ができるオンラインサービス「Aidemy(アイデミー)」を運営する2014年設立のスタートアップです。2017年に「10秒で始めるAIプログラミング学習サービスAidemy」(現Aidemy Free)をリリースし、サービス開始から約4年で登録ユーザー数が15万人を超えました。無料の「Aidemy Free」のほかに法人向けの「Aidemy Business」などもあります。

株式会社アイデミー

スタディプラス株式会社

スタディプラス株式会社は、学習管理プラットフォーム「Studyplus(スタディプラス)」を運営する2010年創業のスタートアップです。「Studyplus」は日々の勉強を記録・可視化してユーザー同士でシェアできる学習管理SNSで、2022年10月時点で会員数は700万人に上り、大学受験生の2人に1人が利用しています。生徒と先生を「Studyplus」でつないで学習状況を把握できるようにした教育事業者向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」も運営しており、全国の学校や学習塾1,000校以上に導入されています。

スタディプラス株式会社

代表的な海外企業

Duolingo, Inc. (デュオリンゴ)

Duolingo, Inc.はアメリカ発のエドテック企業で、2012年に創業され、2021年にナスダックへ上場しました。提供している語学学習アプリ「Duolingo」は世界40言語に対応しており、ユーザー数は5億人以上、日本版は英語・中国語・韓国語・フランス語の4言語に対応しています。アプリを使ったレッスンは1セットあたり5分程度で終われるように設計されているので、隙間時間の活用ができ、継続しやすいのも特徴です。

Duolingo, Inc.

Udemy, Inc.(ユーデミー)

Udemy, Inc.は、2010年に創業されたアメリカ発のエドテック企業で、2021年にナスダックに上場しました。教えたい人と学びたい人をつなぐオンライン学習プラットフォーム「Udemy」を提供。プログラミングやITスキル、動画編集など幅広い分野について、その道の専門家から学ぶことができ、世界中で4,400万人以上が学んでいます。日本では株式会社ベネッセコーポレーションが事業パートナーとなって2015年よりサービスを展開しています。

Udemy, Inc.

エドテック企業のサービスを活用しよう

エドテックの国内市場規模は今後も拡大することが見込まれています。今後さらに多くのエドテックツールやサービスが生まれ、学校や塾、企業等でのエドテックの活用が当たり前になっていくでしょう。
今回紹介した企業のサービスは個人で利用できるものも多いので、上手に活用すれば、手軽に学びの質や効率を高められそうです。