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サツマイモの危機を救え!九州の農業課題を解決する最新イノベーション事例
2024年10月上旬、福岡・博多で開催されたあるイベントに参加をしてまいりました。その主旨は、「日本のサツマイモの大ピンチを救え!」というもの。えっ、いつも食べているサツマイモに何か問題が起こっているの?と当初は疑問でいっぱいでしたが、実態を調べていくとその状況は深刻であることがわかりました。実は今、サツマイモの一大産地である鹿児島・宮崎を中心にサツマイモ特有の病気「基腐病(もとぐされびょう)」が蔓延しており、関わる産業が大打撃を受けているというのです。そこで今回は、サツマイモの一大産地である南九州を基点として2023年に発足したプロジェクト「Save the Sweet Potato」を取り上げ、最新の取り組みや開発・研究内容をご紹介。合わせて現代の農業課題を解決するために、九州を中心に産学連携で推進されている農業技術の最新事例をお届けしていきたいと思います。
2024.10.29(最終更新日:2024.10.29)
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農業従事者の高齢化・跡継ぎ不足の解決に期待…IoT・ドローン・遠隔ロボットを活用した「スマート農業」の最前線
私たちの⾷⽣活にとって、農業はとても重要だということは多くに人が認識しているところではないでしょうか。しかし農林⽔産省の発表によると、農業従事者の平均年齢は66〜68歳前後を推移しており、⾼齢化が顕著です(令和5年農林⽔産基本データより)。新規就農者も平成27年の約6万5,000⼈に対し、令和4年は約4万5,000⼈(農業構造動態調査による)と、減少傾向にあります※。⾼齢により引退する農業従事者の増加と跡継ぎ不⾜は「耕作放棄地の増加」を招き、⽥んぼや畑などの耕作地も減少を続けています。それを受け、政府は「ソサエティ5.0」を掲げ、これらの課題をテクノロジーで乗り越える「スマート農業」(アグリテック)への変⾰を呼びかけ、この窮状を回復しようと考えています。詳しくみていきましょう。※参考: https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
2024.01.04(最終更新日:2024.01.04)
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ウシの行動をモニタリングする国内初の首輪型IoTデバイス。畜産業界の変革に挑むアグリテック企業の思い
慢性的な労働力不足に後継者問題、業務の効率化、SDGsへの取り組み……。飼養規模が急激に拡大するなか、畜産業界はさまざまな課題を抱えている。そんな畜産農家の現状を変えていきたいと立ち上がったのが、デザミス株式会社だ。2016年に創業して以来、IoTソリューションを用いて畜産農家の抱える課題解決に取り組んできた。2017年には、ウシの行動をモニタリングするサービス「U-motion」をリリース。IoTデバイスをウシに装着すると、24時間行動データが記録され、ウシの飼育に不可欠な細やかな観察をサポートしてくれる。蓄積されたデータをもとに疾病や発情などの予兆を検知し、リアルタイムで教えてくれるアラート機能もあり、農家の負担軽減にも一役買っている。そこで今回は、創業当初から「U-motion」開発に携わったCTOの小佐野剛さんと、事業企画・PRを担当するCBOの菊池遼介さんに、サービス開発の裏側やアグリテック領域における今後の展望について伺った。
2023.10.18(最終更新日:2023.10.18)
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