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ひとりでも英会話が上達!?話題のAI英会話アプリを使ってみた

2023.06.09(最終更新日:2023.06.09)

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こんにちは。iX+編集部のNです。
この【EXP!】のカテゴリでは編集部が実際に使ったり体験してみて、“ときめいた”技術やサービスなどを等身大でお届けします。

今回は、話題の英会話のアプリを使ってみたので紹介します。

英会話を学ぶときはドキドキする

みなさん、英会話は得意でしょうか。得意でなくとも、しゃべれるようになりたいという方は少なくないと思います。わたしもその一人で、対面の英会話レッスンを半年、オンライン英会話レッスンを1年受けていたことがあります。どちらもためになりましたし、上達にもつながったと思いますが、始めるまでは少しハードルが高かったことも記憶に残っています。初対面で何を話そう、私の英語で伝わるだろうか、答えられなくてイライラさせてしまわないか、など。英会話の先生はプロで、そのあたりの不安感を払しょくしながらレッスンを進めてくれたので、ただの杞憂に終わりましたが、やはり慣れない間は先生に対して緊張していたことを覚えています。相手は「人」ですので……。

今回紹介する英会話アプリは、そんな「先生と話す」緊張をほとんど感じずに英会話を学べるものです。なぜなら、先生がAIだからです!

AI英会話アプリ「Speak」を使ってみた

Speakサービスサイトより(画像クリックでリンク先に遷移します)

今回私が試したのは、「Speak」という英会話アプリです。
英会話関連では優れたアプリがさまざまローンチされていますが、今回これを選んだのは、よく広告で見かけて面白そうだなと思った……という単純な理由からです。そんな安直な理由でしたが、契約期間は1ヶ月から選べて手軽に試せる、という点も魅力的でした。調べてみると他の英会話アプリもそれぞれ特色があって良さそうだったのでまた試してみようと思います。


このSpeakというアプリは音声認識機能が特に優れています。”0.1秒の認識速度、95%の正確性”を謳うほど、速くかつ正確にユーザーの話した言葉を理解し、その内容についてフィードバックしてくれるところが特徴です。実際に使ってみても、話した後すぐに言葉を認識してくれるので、タイムラグを感じずにスムーズに勉強を進めることができました。

Speakにはいくつかのコースやコンテンツがあるのですが、今回はコースでの学習イメージの紹介と、特に筆者のお気に入りの機能である「AI講師」についてご紹介します。

Speakでの学習イメージ

Speakを立ち上げ学習を始めると、まず最初に「Meg」という先生と会話をすることになります。
画面が通話画面そのもので少し緊張します。相手はAI、大丈夫……と思って通話ボタンを押しました。

Meg先生との通話画面

しばらくするとMeg先生が電話に出たのですが、ロボットが応答しているような感じではなく、とても自然な話し方でした。当初は、AIが機械的な音声で受け答えをするようなアプリだと思い込んでいたのですが、メインの学習コース内では、先生の説明や受け答えのパターンが準備されているようで、生徒側の応答内容に応じてそのパターンを出し分けするような仕組みになっていました。
実際に、このMeg先生との会話で「How’s it going?」と聞かれたので「Fine, thank you. And you?」と返したのですが、実はその返し方はちょっとネガティブに捉えられる場合があるのでこう返事すると良いよ、と教えてくれました。もう一度レッスンを受け直してみて、アドバイスをもらった内容に合わせて回答したところ完璧!と褒めてくれ、同じアドバイスを受けることはなかったので、Speakの音声認識と、応答パターンが準備周到であることに驚かされました。

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Speakの学習コースはレベルに合わせて初級~中級まで用意されています。(2023年6月現在)

Spaekのコースの画面

コースは自由に選べるようになっており、基本的に各コースは「ビデオレッスン」「スピーキングレッスン」「実践会話」の3つのコースで構成されています。ビデオレッスンでは先生の説明を聞いてフレーズを勉強し、続くスピーキングレッスンでは学んだフレーズを繰り返し色々なパターンで話し、最後の実践会話で先生と学んだフレーズを使って英会話をするような流れになっています。
まだ始めたばかりのコースだから、というのもあるかもしれませんが、1レッスンで学ぶフレーズはさほど多いわけではないので、繰り返して練習するうちに自然と身に付くような内容量になっていました。

スピーキングレッスンの一部。発音した内容が合っていたら緑のチェックマークがつく。 よく聞き取れなかった場合はグレーで×がつけられる

また、正確な音声認識という特徴を活かして、発音のチェックも得意なようです。
レッスン中で気になった単語をタップすると、その単語の発音方法が表示され、発音テストができるようになっています。個人的にはかなり役に立つと感じた機能です。

「hear」の発音テストをしてみた画面。筆者が「r」をうまく発音できず「uh」と認識されてしまった。練習あるのみ

メインコースのほかにも「ミニコース」が用意されていて、4,5分で手軽に英語表現に関するTIPSが学べるようになっています。疑問に思っていた表現の微妙な違いなどが分かるので、つい隙間時間などで見てしまいます。

左:ミニコースのTOP画面 右:語彙力アップに関するコース一覧 どれも興味を引く内容

おすすめ機能「AI講師」

ここまではSpeakのコースのイメージをざっくりとお伝えしてきたのですが、ここからは私が一番おすすめしたい機能「AI講師」のご紹介です。
メインコースも、話した言葉によって先生からのフィードバックが変わるなど趣向を凝らしているとは感じたものの、もっと会話を練習できないかな……と思っていたときに、アプリ内に「AI講師」というものがあることに気が付き、試してみました。

左:AI講師のTOP画面 右:「カフェで」のシーンのシナリオ

AI講師では、シーンを選んで、そのシーンで設定された目標やチャレンジ項目(たとえばカフェなら、「温かいドリンクを注文する」)を達成できるようにAIと会話をすることになります。事前にフレーズを確認できるようにもなっているので、こんな風に答えようかな、など準備をした上でレッスンに臨めます。
レッスンではAIからチャット形式で会話(音声付き)が送られてくるので、それに対してなるべくスムーズに口頭で返答していきます。少し言葉に詰まることや間違えることがあっても、AI講師側は学習者の大まかな意図を汲んで進めてくれるので大丈夫です。

レッスン後は、目標やチャレンジ項目を達成していたか、何語発していたか、などを加味してスコアを出してくれます。また、もっといい答え方がある場合には、答えた内容に「改善の余地あり」とおすすめの答え方を教えてくれたりもします。私はカフェでのやり取りの中でクロワッサンをおすすめされたときに「No, I don’t want croissant」と答えたのですが、強い言い方だったかなあと少し気になっていました。実際に採点でもその個所が指摘され、最後に「thank you」を付け加える形が提案されていました。また不定冠詞の「a」が抜けていたのでそこもばっちり指摘がありました。本当によく聞き取っているんだなあと感心です。

レッスン後のフィードバック画面

このAI講師は、難易度ごとにレベル分けされており、そのレベルで一定数レッスンクリアできると次の難易度のものに挑戦できるようになっています。メインのコースでフレーズを学び、AI講師でAIと会話を試し上達する…そんな流れで使うとよさそうです。

まとめ

Speakを使ってみて、対人でなくとも英会話を学べる時代が来たんだなあとしみじみ感じました。もちろん対人ではないことによる課題はあって、たとえばちょっと話を止めたいとか、もう少し質問したいといったときにも、表情を読んでくれるわけではないので、どんどんレッスンが進んでしまい困ることがあると思います。またいくら音声認識が優秀とはいえ、自身の発音の問題も相まって、意図と違う内容と認識されて話が進んでしまう…といったこともあります。後者は発音を直すいい機会だと思えるのですが、対人であれば文脈を読んで「もしかしてこう言いたかった?」と対応してくれる部分もあると思いますので、そういった部分は悩ましく感じました。
ただ、緊張せずに体験でき、自分のペースで進めやすいという点はやはり魅力的です。今後のAI英会話の発展にも期待したいと思います!


(文:iX+編集部 N)

本記事は、筆者独自の観点で書いたものであり、所属する企業・団体の見解を表すものではありません。