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自分の腸内環境がわかる!「健腸ナビ」を使ってみた

2023.10.30(最終更新日:2023.10.30)

読了時間目安 9

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こんにちは。iX+編集部のKです。

この【EXP!】のカテゴリでは編集部が実際に使ったり体験してみて、“ときめいた”技術やサービスなどを等身大でお届けします。

今回体験したのは、以前hitotachi企画で取材をさせていただいた、シンバイオシス・ソリューションズ株式会社が提供する検査サービス「健腸ナビ」。専用のキットを使って便を採取し指定の研究所へ郵送すると、現在の健康状態から推定される病気へのリスクなどレポートが出ると聞いて、早速トライしてみることにしました。

※参考記事:採便で自分の健康状態が分かる!「健腸ナビ」で一歩進んだ健康を

身体のこと、ちゃんと知りたい

今年で30歳になる筆者(女性)。なんとなく集中力が下がったり、運動不足のせいか血の巡りが悪いような気がしたり......。30年も身体を使っていれば、多少の不調は抱えるものかと思いながらも、病院に行くほどでもなく、自身の健康状態について向き合うことのないまま過ごしていました。そんな私が担当したシンバイオシス・ソリューションズさんへの取材は、自身の生活や健康と向き合う絶好の機会なのでした。


検便するだけで健康状態がわかる、さらには未来の病気のリスクまでわかると聞き、取材後に早速商品購入もできる公式サイトへアクセス!
改めて、商品について見てみると......

● 国内唯一の女性28、男性27もの病気のリスクがわかる腸内細菌叢(腸内フローラ)の検査を、自宅で受けることができます。
● あなたへのおすすめ食品の情報を参考に、いつもの食事にプラス。リスクを下げるための具体的な行動につなげることができます。
● その他にも、乳酸菌やエクオール産生菌の割合なども分析・評価。あなたの腸内フローラを可視化します。


(「健腸ナビ」購入ページより)

そのお値段、38,500円と安くはない金額......。
近頃は美容系や先祖判明系など、唾液で解析するさまざまな検査サービスが増えてきていますが、まずは身体の健康が一番!と思い、自宅に商品が到着するのを待つことに。

数日で自宅に届いた健腸ナビ。わくわくとドキドキと、二つの気持ちを抱えながら、いざ開封です。パッケージはシンプルで、箱(画像左上)はゴールドの箔押しというリッチな装い! どんな方法で検便するんだろうかと不安だったものの、素敵なキットに安心感を覚えました。

キットには、丁寧でわかりやすい使用方法のガイドが同封されていた

中に入っていたのは、ペンのような形をした採便する器具。自分の便に差して回収するので、手も周りも一切汚れない優れものでした。あとは、専用の返信用封筒に入れて研究所へ送るだけ。同封されているガイドに従って、検査・分析用のWEBアンケートを記入したら、完了です。自宅で好きな時間にできるなんて、素晴らしい!

メールで届く、分析結果レポート

約1ヶ月の解析期間を経て、結果がメールで届きました。
事前のWEBアンケートを回答する際にマイページへの登録をしていたため、メールアドレスとパスワードを入力するだけで、結果を見ることができます。健康診断の結果など、紙で届いて一度見たら振り返ることのなかった私ですが、これなら気になったらいつでも結果を振り返ることができる......! ズボラ勢にはこのようなデジタルサービスが本当に心強いのです。

インタビューでもお伺いした、見やすさ・分かりやすさを意識したUIも◎
レポートはカテゴリーに分けられていて、気になる分野のみを閲覧することもできる(もちろんスマホでもPCでもOK!)

レポートを見ていきます。まず表示されたのが、「あなたのエンテロタイプ」。エンテロタイプとは、腸内共生細菌叢のパターンのことで、世界的な分類としては3つのタイプがあるそう。シンバイオシス・ソリューションズの分析によると、男性は4タイプ、女性は5タイプ。公式サイトには、分析の解説もあり、難しい専門用語も一般人が理解できるようになっています。

そして、私のエンテロタイプは......

時々、鉄分やビタミンDのサプリメントを飲んでいることがバレている......?! そして、おっしゃる通り、食物繊維や発酵食品といった意識的に摂取すべき栄養素が足りていないことにも、ハッとさせられます。自分の排泄物から、しっかり自分の食生活が見えるのですね〜。

次に、気になる「病気のリスク」という項目。今は健康そのもの。しいて言えば、毎日元気にお酒を飲み続けているけれど、これを続けていても大丈夫か......?というくらい。それでも、今後なりうる病について、想定はしておきたいところです。

評価された病気は、合計27項目。消化器系・腎尿路系の大腸がんや便秘、代謝系・内分泌系の高血圧やバセドウ病、循環器系では脳梗塞や狭心症。ほかにも、呼吸器系・アレルギー系、筋肉骨格系、精神・行動の障害、婦人系など細かに分類され、その病気について「低・中・高」の可能性を教えてくれています。

私の場合は、すでに自覚症状がある花粉症や偏頭痛は「高」リスク。そのほかにも、「高血圧」「脂質異常症」「うつ病」「肥満」が高リスクという結果でした。確かに、遺伝として高血圧はありますし、今のような飲酒の多い食生活を続けていれば、この4つに当てはまるような気がしてきました。他人事のように、感心してしまいます。

病気のリスクに的確なアドバイスも!

しかし、今私にはどんな対策ができるのでしょうか......。
次のページに進むと、それらのリスクを下げるための的確なアドバイスが!

どんな食材を摂取するといいのか、分かりやすく示されています。私の場合、すぐ手に入りそうなクルミやココア、発酵キムチを即スーパーで購入してきました。

驚くのは、ページ下部にある「関連商品へ」というボタン。これをクリックしてみると、今回私におすすめの食品が、なんとオンラインでも購入できるではありませんか!!
“レジスタントスターチ2”など、購入場所の難しそうな食材も、同社が運営する「創健美腸」から自宅へ配送してくれるという、素晴らしいサービスです。使い方や、摂取頻度も紹介されていて、食材初心者にも簡単に食卓に取り入れ始めることができそうです。

このほか、腸内細菌の構成や腸内環境の状態についての評価レポートページも。聞いたことのないカタカナの菌名が並びますが、一つひとつに解説がついていて、「自分の身体の中には、こんなに多くの菌がいるんだな〜!」と学びながら知ることができるので、面白くもありました。

自分の身体のデータをゲット!

このように研究所で分析された数値を元にした自分だけの、腸内環境データ。これまではなんとなく、「野菜が足りないかな〜肉が足りないかな〜」と日々食べるものを選んできましたが、一度自分の腸内環境を知ることで食生活、さらには日常生活へ“健康への意識”が芽生えたように感じます。

食べたもので作られる、自分の身体。腸内環境を調べて、それに適した食品に最短ルートでアクセスできるこのサービスは、多忙な現代人にそんな意識を持たせてくれる、研究者たちの愛あるものでした。自愛を込めて、年に一度、セルフメンテナンスをしたり、大切な人に贈ってみたり、今後もチェックしていきたいと思います。


【プロフィール】
iX+編集部 K

「hitotachi」と「やさしいテック学」を担当。東京と新潟を拠点に、全国のテクノロジーの現場や生みの親へインタビューしながら、わくわくするサービスをお届けします。


※本記事は筆者独自の観点で書いたものであり、所属する企業・団体の見解を表すものではありません。