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動画配信・視聴サービスはここ1年で定着した?居住地域による視聴態度の差はある?

この記事は1年以上前に書かれたものです。現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。

2022.09.02(最終更新日:2022.09.05)

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コロナ禍で外出自粛を余儀なくされた生活を送るようになり、ECサイトでの通販やフードデリバリーサービス、動画配信サービスなどの利用が増えたと言われています。そのような生活から早2年以上となりますが、現在では徐々にコロナ以前の生活までとはいかずとも、外出や活動ができるようになってきています。そういった変化に伴い、iX+では、YouTube、ニコニコ動画などの投稿型動画視聴サービスについて、色々な地域に住む20~50代の方の利用状況や利用目的についてアンケートを実施しました。

【SCOPE】とは:
iX+(イクタス)編集部が、色々な地域に住む方のテクノロジー・デジタル・DXに関連した調査を行い、お伝えしていく記事カテゴリです。

調査内容について

<調査概要>

調査名称:動画視聴に関する調査
調査期間:2022年7月18日(土)~7月21日(火)
対象ユーザー:以下それぞれの地域に居住する、20代/30代/40代/50代のユーザー合計1,281名
・大都市圏:東京23区or政令指定都市に居住
・都市圏:人口50万人以上の市区町村に居住
・その他:上記以外の市区町村に居住(本文中では便宜上「その他地方」と表記)
※分類は当社独自のもの
※事前にYoutubeやニコニコ動画といった投稿型の動画配信サービスを利用している方を対象にスクリーニング済み
※地域×年代区分ごとに約100名ずつを対象としており、結果は市場の構成比ではないことに注意

<アンケート概要>

YouTubeやニコニコ動画、TikTokといった投稿型の動画配信サービスでの視聴について、直近1年での利用状況・利用する目的や利用する時間帯、視聴しているカテゴリなどについてアンケートを実施
※NETFLIXやHuluといった、オンデマンド型の動画配信サービスは対象外としている

動画・配信視聴サービスの調査結果

動画配信サービスの利用は定着している

ここ1年での動画の視聴時間について尋ねたところ、都市、地方では大都市と比べてやや「減った」割合が増えたものの、基本的には定着・もしくはより利用するようになっていることが分かった。

ここ1年での動画配信サービスの利用時間の増減について

視聴している時間帯・タイミングは?

時間帯としては、平日・休日の夜、および休日の昼に見られていることが多かった。地域差としては、その他地方では特に「休日夜」の視聴が多くなっている。後述するタイミングでは時間を取って視聴しているユーザーが多かったため、時間を確保しやすい休日夜に利用が増えていることが考えられる。

動画視聴をする時間帯

視聴しているタイミングとしては大きなトレンドはどの地域も変わりはないが、大都市では移動中、食事中、作業中、入浴中などの「ながら見」の割合が他と比べて高く、その他地方では「趣味の時間」と時間を取って視聴している割合が高いことが特徴的であった。その他地方では車での移動も多く、移動などでは見ることが難しく、時間を取って集中して見ている、ということも考えられる。

動画を視聴するタイミング

視聴するジャンル、カテゴリに違いはあるか?

よく見るジャンル、カテゴリについてもどの地域も概ね傾向は近かったが、大都市では「学び・講座」「旅行」「フィットネス」が、都市圏では「バラエティ」「スポーツ」、その他地方では「音楽」「料理」がそれぞれ他の地域と比べて見られていた。

動画配信サービスでよく見るジャンル、カテゴリ

定期的に見ているチャンネル・アカウントについても大きな差は見られなかったものの、動画視聴をするユーザーはどの地域でもある程度決まったチャンネルを見る習慣がある、ということが改めて分かった。多くのユーザーが1~10本以内の決まったチャンネルを見ているため、新しくチャンネルやアカウントを開設する際にはその10本の中に入り込めるかという点を考えて、十分な競合調査等した上で展開が必要だと推察する。

まとめ

今回は投稿型の動画配信サービスの視聴状況についての調査結果をお届けした。
コロナ禍でより利用が盛んになったサービスであり、外出自粛が緩和されてきた中でも引き続き視聴され定着してきていることが伺えた。
見ている時間帯やカテゴリなども概ねどの地域も似た傾向があるものの、それぞれの地域でのライフスタイル(例えば都心は電車通勤が多く、その他地方は車通勤が多いなど)が結果に反映している差異が見られた。
今や多くのチャンネルやアカウントが溢れかえっているため、今後新たに開設をして展開していく場合にはどのユーザーに対して見てほしいかを考え、出していくコンテンツや公開のタイミングなど、適切なアプローチが必要だと考える。