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経血量を測定できる吸水ショーツが見据える、誰もが暮らしやすい社会【やさしいテック学】

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2023.03.06(最終更新日:2023.03.06)

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フィンテックやフェムテック、アグリテック、エドテック……日々進化し続けるテクノロジーと特定の領域をかけ合わせた、「◯◯テック」。最近よく耳にするけれど、実際、どのような技術が使われていて、なぜ注目されているのか?よくわからないという方も多いのではないでしょうか。

この【やさしいテック学】では、現役大学生の世良マリカさんが、気になるテック業界の有識者へインタビューを敢行。目まぐるしく変化するテックについて、学んでいきます。

第二回目は、吸水ショーツの開発・販売を行う株式会社Be-A Japan(ベア ジャパン) を訪問!
を訪問! 圧倒的な安心感と 独自のテクノロジーで快適なサニタリーライフを実現する、超吸収型サニタリーショーツ Bé-A〈ベア〉の開発に迫ります。

人類が火星を目指す時代に、生理の課題は解決していない

今回世良さんが訪れたのは、表参道にある株式会社Be-A Japanのオフィス。現在、ロサンゼルスと東京を行き来しながら代表取締役CEOを務める髙橋くみさん(左)に、実際に商品を見せていただきながら、開発までのいきさつや思いをたっぷりと伺いました。

世良マリカ(以下、世良):世良マリカと申します。髙橋さん、本日はよろしくお願いいたします! 

髙橋くみ(以下、髙橋):ようこそ、Be-A Japanのオフィスへ!こちらこそ、よろしくお願いします!

世良:吸水ショーツは海外でも話題になっていて以前から興味があったんです。実際、どうなのでしょうか?

髙橋:最近では、若い世代を中心にピルを使う方が少しずつ増えてきましたよね。ただその割合は、日本の女性全体で見るとまだ3%以下(※1)だと言われています。タンポンの使用率も約10%(※1)にとどまっているなかで、1枚穿くだけで一日中快適に過ごせる吸水ショーツは、日本人女性のQOL(=生活や生命の質 )を上げてくれるアイテムとして今、注目が集まっているんです。

世良:ショーツ1枚で一日中快適に過ごせるってすごいことですね……!使い捨てアイテムだったら一日に何枚も必要なのに。

髙橋:はい。外出時に持ち運ぶ必要もないですし、毎回取り替える手間もいらない。トイレに手ぶらで行けちゃうのが、吸水ショーツの大きな魅力ですね。また繰り返し使えるので環境にもやさしいですし、蒸れが軽減されてかぶれにくいというメリットもあります。

世良:想像以上に良いところがたくさんあるんですね。いろいろな悩みが解決しそう。

髙橋:そう、吸水ショーツは悩みを持つ方にこそぜひ試してほしいアイテムなんです。生理にまつわる悩みや困りごとは、100人いたら100通りありますよね。人類が火星を目指す時代であるにも関わらず、生理についてはタブー視されてなかなか語られてきませんでした。そんななかで昨今は「フェムテック」という言葉も生まれ、女性の健康課題をテクノロジーで解決する社会の流れが生まれたことは、すごく良いなと感じています。

きっかけは、7年間社員が会社で生理用品を捨てずにいたこと

世良:たしかに、最近「フェムテック」という言葉をよく耳にするようになりました。このBé-A〈ベア〉もフェムテックの流れを汲んで立ち上がったのでしょうか?

髙橋:フェムテックという言葉が広がり始めたのは、ちょうどBé-A〈ベア〉が商品としてデビューした頃なので、そこに参入するために始めたわけではないんです。私たちはもともと「(まずは)日本でいちばん女性を幸せにしたい」というミッションを掲げて、女性のライフステージに寄り添うウェルネスブランドを運営してきました。そのなかで自分たちに今できることを考えたときに、未だたくさんの課題を抱えている「生理」というトピックに注目し、女性たちの困りごとを解決できないかと考えてBé-A〈ベア〉を立ち上げたんです。

世良:なるほど。髙橋さんの中で、生理に注目するきっかけはあったんですか?

髙橋:きっかけは、会社を立ち上げて7年目の頃ですね。私たちの会社には30名弱のスタッフがいて、そのすべてが女性。産休や育休を取得できるのはもちろんですし、普段からよくスタッフ同士でコミュニケーションをとっていて、比較的オープンな会社のつもりでした。でもある日、実は、創業以来誰も会社のトイレに生理用品を捨てていないことが判明したんです。

世良:え!?

髙橋:びっくりですよね(笑)。私自身は月に一度アメリカとオフィスを行き来していたので、なかなか気づかなくて。理由を聞いてみると、「トイレを含む社内のゴミ捨てはスタッフが持ち回りで担当していたので、自分がナプキンを捨てれば仲間の誰かに捨ててもらうことになるから... 」と全員が持ち帰っていたそうなんです。お互いを気遣って働くことはすごく良いことだと思いますが、7年間誰もそのことに触れず、全員がポーチをパンパンにして使用済みの生理用品を持ち帰っていたというのがすごく衝撃的でした。

世良:多い日だと、ゴミの量も増えてさらに大変ですよね……。女性同士だからこそ余計気を遣ってしまう、というのもあったのかもしれませんね。

髙橋:そうですね。この衝撃的な出来事があって、女性の幸せを考えて活動している自分たちですら、自分たちの生理に関してはオープンに話せていなかったんだなと気づきました。そういったところから意識を変えて、世の女性たちの我慢をなくしていきたい!と思い、生理について考え始めました。

欲しかった機能が満載!超吸収型サニタリーショーツの秘密とは?

世良:サニタリー期間の困りごとを解決しようと思ったときに、吸水ショーツという手段を選んだのはなぜですか?

髙橋:当時からアメリカに住んでいたので、日本にいるより早い段階で吸水ショーツの存在を知ってすごく良いアイテムだなと思っていました。そして、ピルやタンポンの普及率がなかなか上がらない日本において、最も気軽に使えて快適に過ごせるのは吸水ショーツなのではないかと考えたんです。

世良:アメリカでは一足先に吸水ショーツが広がっていたんですね。

髙橋:そうなんですよ。ただ一方で、ピルやタンポンの普及率が高いアメリカの吸水ショーツはそれらを使用する際のバックアップアイテムとして使うケースが多く、耐久性や吸水率には課題がありました。そこで、日本の女性たちが安心して使えるような吸水力や漏れにくさを実現した吸水ショーツをつくりたいと考えて生まれたのが、超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」なんです。ちょっと触ってみますか?

世良:あれ、想像していたよりも布が薄くてびっくりしました!一日の量に耐えられるように、もっと分厚くなっているのかと……。

髙橋:これまで2回の改良を重ねて誕生した最新版の「ベア エアライト ショーツ」は、軽快でスリムな穿き心地を叶えた吸水ショーツです。ライトな見た目ですが、吸水量は約60ml(※4)。多い日の量の平均量は30〜50ml(※2)と言われているので、これ一枚で一日中快適に過ごしていただけますよ。

世良:これだったらタイトな服にも響かなそうですし、運動をするようなアクティブな日にも履けそう!

髙橋:寝るときや特に量が多い日などにより安心して使いたいという方のために 、吸水量が約150ml(※5)で吸収体(液体を吸収する部分)をこれまでの1.5倍の面積にした「 ウルトラ ヘビー&ナイト ショーツ」 も開発しました。日によって使い分けて使用する方が多いですね。

世良:こう見ると、Bé-A〈ベア〉のショーツはどれも吸水する部分の形がちょっと特殊ですよね。どんなこだわりがあるのでしょうか?

髙橋:この吸収体は、あえてショーツ部分とセパレートしています。その理由は、蒸れにくく乾きやすいから。ショーツ自体に吸収体の布を縫い付けてしまうと、中が湿って乾きにくくなりますし、使用中に蒸れて雑菌が繁殖するとニオイの原因にもなってしまいます。そういった不快感やストレスに繋がる悩みを解決できるように試行錯誤した結果、このような形になりました。さらに特殊なポリエステル素材を使っているのでより乾きも早く、サラサラな表面を保つことができます。

世良:一日中穿きっぱなしだとニオイが心配だなと思っていたのですが、吸水速乾で雑菌が繁殖しないような設計になっているのは安心ですね!それに、セパレートになっていると洗うのもラクそうです。

髙橋:そうなんです!繰り返し使っていただくものなので、洗いやすさにもこだわりました。あと、おなか部分にはぬくもり設計が施されているんですよ。

世良:本当だ、じんわりあったかい……!これはどんな仕組みになっているんですか?

髙橋:超遠赤外線を放出する「テラヘルツ鉱石」のパウダーをおなかに当たる部分の生地にプリントしています。2枚重ねの生地が、腹部をすっぽりと包みこんで、冷えやすいおなかをやさしく守ってくれるんですよ。

世良:女性にとって冷えは大敵ですもんね。腹巻をしなくてもおなかが温かいのって嬉しいなあ。

髙橋:私も毎回腹巻をしているタイプでした(笑)。でもトイレに行くたびに直さなきゃいけなかったり、洋服のラインに出やすかったりして面倒だなと思っていて。すると社内の商品開発の責任者から「ショーツにぬくもり設計を施したら絶対に良いと思う!」という声が上がって、採用することになったんです。

世良:へえ~!社内の皆さんの声が商品に反映されることも多いんですか?

髙橋:そうですね。私たちが絶対に欲しいと思う機能は、実際に多くの女性たちが悩んでいるポイントでもあるので、日々話し合いながらできるだけ実現できるようにしています。たとえばショーツの形も、ショーツからお尻の肉がはみ出てラインが見えやすかったり、ずり上がってしまったりして不快だという悩みをもとに、お尻の形に布を合わせた立体裁断でお尻を包み、食い込みにくい設計にしました。

“人生を変える”吸水ショーツは、7000人以上の女性の声から生まれた

世良:サニタリー期間中、女性たちが毎日快適に穿き続けられるようにとことん考えてつくられているんですね。開発にはどのくらいの時間がかかったんですか?

髙橋:2年半ですね。まず、工場探しに半年かかりました。

世良:おお……。たしかに、これだけさまざまな機能を実現できる工場を探すのって、すごく難しそうですね。

髙橋:はい。当時はまだ日本に吸水ショーツがありませんでしたし、「日本の女性は清潔好きだから一日中穿きっぱなしのショーツは絶対に流行らない」とことごとく断られてしまって…。声をかけ続けて20社目でようやく、尿漏れ下着の製造技術を持つ工場に賛同いただいて商品開発がスタートしたんです。それから2年の間に、7000人以上の女性にご意見をいただきながら、商品を改良してきました。

世良:7000人!?すごい数ですね。

髙橋:モニターの方や公式のサイトでご購入いただいた方にアンケートをお願いしたり、私たちが運営する生理ライフを改善するコミュニティ「Bé-A Circle(ベアサークル)」の皆さんに、毎週オンライン上で一対一でお話を聞いたりしていますね。使用環境は人それぞれなので、どういう状況で漏れてしまったとか、商品をより良くするためには何が必要かなど、さまざまなご意見をいただいています。

世良:こだわり抜かれた商品開発の裏には、ユーザーのリアルな声を丁寧に拾い上げていく過程があったんですね。吸水ショーツに対してどんな声が多いですか?

髙橋:一番多いのは「人生変わった!」という声ですね。今までそれほどストレスだと思っていなかったことが、私たちの吸水ショーツを使い始めた途端、これまでかなり面倒なことをしていたと気づいて、もう使用前には戻れないと言う方がたくさん(笑)。特に、自分のタイミングでお手洗いに行けないような客室乗務員や医療従事者の方たちにも喜んでいただいていますね。

吸水ショーツを着用するだけで、経血量が測定できる!?

世良:これだけ多くの方の意見を集めていると、髙橋さんの元には女性の生理にまつわるさまざまなデータが蓄積されていきそうですよね。

髙橋:そうですね。でも、実は経血量に関する情報は全然明らかになっていないんです。15年前のデータ(※2)によると、一周期の一日の平均経血量がだいたい20〜40ml、多い日で30〜50mlと言われていますが、結構幅がありますよね。しかも、その調査は使用済みのナプキンの重さを量るという超原始的な測定方法。生理って、月ごとに量が違ったり、年齢や人種、体形、生活環境などによって全然量が変わることもあるのに。

世良:私自身、何となく「今日は多いな」と思うことはあっても、実際にどのくらいの経血量が出ているのか、自分は人と比べて多いのか、あまり気にしたことがなかったかもしれません。

髙橋:周りの人と比べることも難しいですしね。でも女性にとって経血量は、子宮の疾患系の病気を早期発見するための大事なバロメーターになるんです。現在女性の10人に一人が患っていると言われている子宮内膜症も、急に経血量が増えて発覚するケースがたくさんあります。特に困っていないからと放置していると、不妊の原因になってしまうことも。

世良:自分の経血量を把握していないのって、実は結構怖いことなのかも……?

髙橋:普段から多い日向けの吸水ショーツを愛用していたというお客様で、ある時から突然漏れるようになってしまって、気になって婦人科に行ってみたら、非常に大きな筋腫ができていて即手術しなければならなかったという方がいらっしゃいました。

世良:えええ!?

髙橋:その方は幸い筋腫も良性で手術することで難を逃れましたが 、「紙ナプキンで毎回取り替えていたら量が増えたことに気づけなかった。吸水ショーツを使っていて良かった」とおっしゃっていました。でも、量が多かったという時点で、本当はすでに身体からアラートは出ていたんですよね。異変に気づいた時には手遅れだった、となってしまってはもったいないですし、日常的に自分の量を把握しておくことの重要性を改めて感じました。そこで今、私たちが新しくプロジェクトを立ち上げて開発しているのが、「経血量を測定できる吸水ショーツ」なんです。

世良:この吸水ショーツを穿いているだけで、経血量を測定できるんですか!?

髙橋:はい。穿いていると、ショーツに付いているトランスミッターが経血量を測定し、連携しているスマートフォンの専用アプリに経血量が表示・記録される仕組みになっています。これは着るだけで心電図が測れるシャツなど、ウェアラブルIoT技術を開発しているミツフジ株式会社と共同開発していて、これから実証実験に入る段階です。(※2022年12月時点)

(画像提供:株式会社Be-A Japan)

世良:世界初(※3)の試みなんですよね、すごい。実証実験というのは、実際に女性たちにこのショーツを穿いて試してもらうということですか?

髙橋:今、いくつかの企業や自治体と連携しているのですが、その一つに福島県川俣(かわまた)町があります。川俣町は東日本大震災の際に甚大な被害を受けながらも、原発周辺の市町村から多くの被災者を受け入れ、町中の生理用品をかき集めて女性たちに配布したという経験を持つ町。共同開発しているミツフジさんがそこに工場を持っているというご縁もあって、川俣町の女性たちにご協力いただくことになったんです。

川俣町に「ベア シグネチャー ショーツ」を贈呈した際の様子。

世良:素敵なタッグですね!実証実験を経て実用化されるのがとても楽しみです。

髙橋:私自身もすごく楽しみなんです。この「経血量を測定できる吸水ショーツ」を通して、女性たちの健康意識の向上や、より活躍できる社会の実現に繋げていくことが、今の私たちの目標ですね。

性別問わず、生理にきちんと向き合える社会に

世良:では、経血量を数値化することで、自分の体調を客観的に把握できるようになりますね。これによって、社会はどのように変わっていくと思いますか?

髙橋:そうですね。ビッグデータが蓄積されることで社会全体の生理に関する知識が増えて、一人ひとりが自分ときちんと向き合えるようになっていくのではないかと考えています。タブー視して隠すのではなく、今どんな症状があるのか、何が問題なのかを共有していくことで、まだまだ社会には女性が生きやすくなるよう変えられることがたくさんあると気づくきっかけになればいいですよね。

世良:たしかに、これをきっかけに性別問わず生理についてもっと気軽に話せるようになれば、新しく見えてくることもありそうですよね。

髙橋:そうですね。たとえば、女子サッカー界では生理の周期に合わせたトレーニング内容が取り入れられるなど、スポーツの世界でも生理や女性の健康についてきちんと向き合う流れが生まれています。日本でもBé-A〈ベア〉が立ち上がった頃に比べると、「生理の貧困(経済的な理由などから生理用品を入手することが困難な状態にあること)」や「生理の教育」などのワードが注目されて、確実に関心は高まっていると感じますし、学校や会社においても生理について語られることが当たり前になって、男女問わず暮らしやすい社会になっていけばいいなと思います。

世良:生理用品がテクノロジーの力でこんなに進化しているのも驚きでしたし、ゆくゆくは人々の健康や、暮らしやすさにも繋がっていくことを考えると、吸水ショーツ1枚からたくさんの可能性を感じられてすごく面白かったです。髙橋さん、本日はお話を聞かせていただきありがとうございました! 

[プロフィール]

<聞き手>
世良マリカ(せらまりか)

神奈川県出身。世界三大ミスコン「ミス・ワールド2019ジャパン」にて、史上最年少16歳、現役高校生で「ミス・ワールド2019日本代表」に選出。慶應義塾大学2年生。また環境問題や教育格差、貧困問題などSDGsに関心を持ち、現在BSテレ東『日経ニュース プラス9』 木曜日SDGsコーナーのレポーターを務める。

【Twitter】
https://twitter.com/seramali_jsmn
【Instagram】
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髙橋 くみ(たかはしくみ)

株式会社Be-A Japan 代表取締役 CEO。UCL(ロンドン大学)卒業後、外資系映画会社、外資系アパレル会社を経て共同経営者の山本未奈子と共に MNC New York株式会社を設立。シングルマザーに育てられたこともあり「ジェンダー平等」「女性のエンパワーメント」には人一倍の関心と持論を持つ。2020 年 3月には株式会社Be-A Japan を設立。家族と住むアメリカ・ロサンゼルスと日本を行き来しながら経営を行う傍ら、生理や女性活躍推進に関してのセミナー等を積極的に行っている。2022 年 5月、株式会社V Holdings を山本と共に設立。「(まずは)日本で一番女性を幸せにする」をミッションに掲げている。二児の母。

【Bé-A〈ベア〉 公式オンラインストア】
https://withbe-a.com/

(文:むらやまあき、写真:飯山福子、編集:金澤李花子)