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スリープテックとは?市場規模やおすすめアイテムを紹介!

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2023.01.26(最終更新日:2023.01.26)

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近年、世界的に注目を集める「スリープテック」。この記事では、スリープテックという概念の解説に始まり、広がりを見せる市場規模と今後の展望、さらには睡眠の質を上げてくれる最新のおすすめアイテムまで、一気に紹介します。

スリープテックとは?

「スリープテック」という言葉を聞いたことはありますか?
スリープテックとは、Sleep(睡眠)とTechnology(技術)を掛け合わせた言葉で、科学技術の力を借りて、睡眠の質を上げるための製品やサービスのこと。「入眠を助ける」「目覚めを良くする」「睡眠効率を上げる」など、睡眠の質の向上にかかわる技術全般を指す言葉です。
その中でも近年注目を浴びているのが、スマートウォッチなどのウェアラブル端末を利用した製品です。例えば、スマートウォッチで睡眠時間や眠りの深さをモニタリングしたり、頭に取り付けたデバイスから微弱な電流を流して、睡眠を司るホルモンの分泌を促進したりと、睡眠へのアプローチの方法はさまざまです。


さらに、指定の時間に自動でカーテンを開ける、赤い光で入眠を促すといった、非ウェアラブルのスリープテック製品も増えてきています。
近年、IT・AI技術の進歩やスマートフォン・スマートウォッチの普及により、スリープテックがさらに身近なものになってきました。人生の3分の1を占めるともいわれる睡眠時間の質を高めるためのスリープテックは、世界中で多くの方の関心を集めています。

スリープテックの市場規模

近年、新聞やTV等のメディアでもよく見かけるようになったスリープテックは、将来的にもさらなる市場規模の拡大が見込まれています。スリープテックの世界的な市場規模は、2021年の段階で日本円にして約2.1兆円です。さらに、2030年には約9.4兆円まで拡大する見通しです。2022年から2030年までの年間成長率は1年につき18.1%という、急拡大中の市場です。(出典1

世界での広まりだけでなく、もちろん日本でも、スリープテックを取り入れる方の数は増えてきました。日本におけるスリープテックを活用したデバイス・サービスの市場規模は、2021年で4,600億円まで成長し、寝具等の睡眠市場全体の約3割を占めています。この要因として、コロナ禍の自粛生活や在宅勤務により、睡眠の価値が再認識されているという見方もあります。(出典2

出典:SEED PLANNING「スリープテック関連市場における事例・需要性調査」

今後さらにスリープテックへの関心が高まれば、市場を支える技術革新の追い風となり、誰もがスリープテックを活用する時代が来るのかもしれません。

スリープテックを導入するメリット

スリープテックを活用することで、期待できるのは次のようなメリットです。

・睡眠リズムを整えられる
・同じ時間でも睡眠の質を上げることで十分に休息できる
・心身の健康につながる
・日常生活でのパフォーマンスが上がる

スリープテックが広まる背景には、世界的に問題視されてきた「睡眠負債」があります。睡眠負債とは、慢性的な睡眠不足により、心身の健康状態や日常的なパフォーマンスに支障をきたしている状態のことです。

短時間の睡眠を続けていくと、4時間睡眠の場合は約9日、6時間睡眠の場合は約2週間で、徹夜の状態と同じくらいまでパフォーマンスが下がります。にもかかわらず、日本人は経済協力開発機構加盟国の中で、最も睡眠時間が短い国民です。そんな日本人の睡眠不足がもたらす経済損失は、米国のシンクタンクの試算では年間15兆円。GDPの約3%を損失している可能性があるほどに、日本の睡眠不足問題は深刻化しています。(出典3
とはいえ、忙しい日々の中では、睡眠時間を十分に取れなかったり、ストレスや生活習慣の乱れにより睡眠の質が下がってしまったりする方も多いのではないでしょうか。だからこそ、入眠時刻と起床時刻をコントロールしたり、限られた時間の中で睡眠の質を上げたりする、スリープテックを用いた睡眠改善が注目を集めているのかもしれません。

スリープテックのおすすめアイテム4選

ここからは、スリープテックを生活の中に取り入れたいあなたのために、おすすめアイテムを4つご紹介します。

いびきケアができる「Sleeim(スリーム)」

「Sleeim(スリーム)」は、睡眠の質を測定するとともに、睡眠時の呼吸の状態を改善するために役立つ、首元に装着するウェアラブルデバイスです。電子機器の製造に長年携わってきた株式会社oneAと、大阪電気通信大学医療科学学科との共同研究開発で生まれました。

特殊なマイクで呼吸音をモニタリングし、いびきや、呼吸が止まってしまう「呼吸レス」の状態を感知した場合、デバイスを振動させて正しい呼吸の状態に導きます。同社の調査では、呼吸レスの状態を18.1%、いびきを44.2%も低減している、呼吸に注目したスリープテックの製品です。
さらに、スマートフォン専用アプリとペアリングすると、睡眠時間や呼吸の様子、睡眠中の体位など、ご自身の睡眠状態を簡単に確認できます。

Sleeim

睡眠の質を高める「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド 2」

「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド 2」は頭部に装着する、ヘッドバンドの形状をしたウェアラブルデバイスです。我々は眠っているとき、レム睡眠とノンレム睡眠の状態を繰り返しています。比較的深い睡眠であるノンレム睡眠の中でも、最も深い「深睡眠」と呼ばれる睡眠状態に着目し、深い睡眠の質の向上を狙うのがこの製品。ヘッドバンドで脳波を計測し、深い睡眠が検知されると、骨伝導スピーカーで睡眠の質を高めるための音を発生させます。

さらに、入眠時はヒーリング音、起床時は浅い眠りのタイミングを狙ったアラームで、心地よい入眠とすっきりとした目覚めをサポートします。ハーバード大学の医学部教授をはじめとする、世界的な医師や科学者たちによる専門チームによる、10年間の基礎研究と4年間の製品化のプロセスを経て開発されました。

SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド 2

光と音で朝を知らせる「SmartSleep ウェイクアップ ライト」

「SmartSleep ウェイクアップ ライト」は、「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド 2」と同じくフィリップス社の製品です。創業から130年近く、照明の世界的リーダーとして業界を牽引してきたフィリップスが、20年以上にわたる研究によって開発しました。
目覚まし時計や読書灯代わりに。枕元に置いて使用できる時計付きの卓上ライトで、いわゆる非ウェアラブルのスリープテック製品です。起床時は、太陽光にヒントを得て開発された光が徐々に明るくなり、まるで朝日に起こされたかのような、自然な目覚めが期待できます。

また、入眠時には「スリープライト」として使用でき、日没のようにゆっくりと暗くなっていく光が、穏やかな入眠を促します。FMラジオも備えられているので、寝る前のくつろぎタイムにも役立ちます。

SmartSleep ウェイクアップライト

太陽の光で目覚める「めざましカーテン mornin' plus」

「めざましカーテン mornin' plus」は、スマホで設定した時間にカーテンを開閉し、太陽光で体を「起きるモード」に導くスリープテック製品です。めざましカーテンが開くと自然光に当たり、効果的に目覚めることができます。カーテンレールへの取り付けに工具は不要で、ワンタッチで手軽に導入できるのもうれしいポイント。起床時だけでなく、長期旅行中の防犯対策としても役に立ちます。

「ZIP!」「スッキリ!!」「めざましテレビ」など、朝のニュース番組で多数紹介されるなど、メディアからの注目度も高い製品です。

めざましカーテン mornin' plus

スリープテックを活用して、より快適な生活を送りましょう

忙しい現代人にとって、心身の健康と日々のパフォーマンスを支える睡眠は、今後さらに重要視されていくのかもしれません。睡眠習慣に不安のある方は、最先端のスリープテックを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。心地よい睡眠とすっきりとした目覚めは、あなたに活力をもたらすとともに、明日からの毎日を一層輝かせてくれるはずです。