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EVトラックとは?メリットや性能、今後の課題について

2022.04.18(最終更新日:2022.09.15)

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自動車電動化の流れにおいて、EVトラックが注目を集めています。EVトラックにはさまざまなメリットがある反面、ガソリン車と比較すると性能上の課題もあり、今後の性能進化への期待が高まるEV車両の一つでもあります。

この記事ではそんなEVトラックに注目し、メリットや性能、今後の課題について解説します。

EVトラックとは

EVトラックとは、電気で走るトラックのことです。

ガソリンを燃料としてエンジンを動かすガソリン車とは異なり、EVトラックは電気を動力に変換して走行するため、ガソリンの給油やエンジンオイルを交換する必要がないなど、さまざまなメリットがあるEV車両として注目を集めています。

EVトラックのメリット

EVトラックには、次のようなメリットがあります。

CO2排出量の大幅な削減

空気中のCO2濃度が高まると地球温暖化の原因になることから、現在世界的にCO2の排出量を減らす取り組みが進んでいます。日本でも「2050年カーボンニュートラル」を目指して国、自治体、企業でさまざまな取り組みが行われています。

電気で走るEVトラックの大きなメリットは、走行時にCO2を排出しないことにあります。そのため、そもそも排気量が多い運送用トラックのEV化を進めることで、CO2の排出量を大幅に削減することが期待されています。

騒音や振動が少ない

エンジンではなく電気でモーターを動かすEVトラックは、走行中の騒音や振動が少ないという特徴があります。ガソリン車の大型トラックは、車体が大きい分、エンジン音や振動も大きくなりますが、EVトラックなら、静かな乗り心地を楽しみながら運転に集中することができるでしょう。

補助金を利用できる

EVトラックを購入する際には、公益財団法人日本自動車輸送技術協会の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の制度を活用することができます。この制度では、EVトラックの購入や電気自動車用充電設備の設置で一定の補助金を受け取ることが可能です。
制度の対象となるEVトラックのメーカーや車種に定めがあるので、利用する場合は事前に確認しておきましょう。

海外におけるEVトラック導入事例

EVトラックは、海外の大手企業が導入を発表したことで注目を集めました。
ここからは、海外におけるEVトラックの導入事例について紹介します。

Amazon

米国に本社を置くAmazon社では、新興EVメーカー「Rivian」に出資し、最大航続距離720kmのEVトラック(電動輸送バン)を10万台発注しました。
2021年から導入がスタートし、10万台の導入完了は2024年と予定されています。

FedEX

米国に本社を構え、世界220の国と地域で空路および地上で重量貨物などの物流サービスを提供するFedEXでは、2019年に新興EVメーカー「Chanje」の車両を1,000台導入し、さらにChanjeによる充電インフラシステムの導入も進めています。

EVトラックの性能、将来性は?

EVトラックはCO2を排出しない、走行音が少ないなどのメリットがある一方で、性能にはいくつか弱点があるのも事実です。

例えば、一般的なEVトラックのフル充電1回あたりの航続距離は、ガソリン車を満タン給油した場合より短く、さらに空調などの利用によってもバッテリーを消費します。そのため、長距離トラックの場合は特にこまめな充電が必要となるでしょう。

しかし現状、EVトラックを普通充電する場合、100km走行分の充電には8時間以上の時間がかかります。

また、ガソリン車用のサービスステーション(ガソリンスタンド)と比較すると、急速充電スタンドを備えた充電ステーションの数は少なく、特にEVトラックなどの大型商用車の利用を想定した充電ステーションはいまだ整備が進んでいません。

ほかにも、EVトラックはガソリン車に比べ積載量が少ない、イニシャルコストがかかるなど複数の課題を抱えているのが現状です。

日本国内にEVトラックを普及させるためには、これらの課題の解決が不可欠と言えます。

EVトラックを販売するメーカー各社では、今後の本格的な普及に向けて、現状の課題を解決すべく研究開発を進めています。

EVトラックを製造する注目のメーカー

ここからは、EVトラックを製造する注目のメーカーについて、国内・海外ともに紹介します。

テスラ

テスラ社は、アメリカのテキサス州に本社を構える電動輸送機器・クリーンエネルギー関連企業です。

電気自動車(プラグインおよび二次電池式電気自動車)のメーカーとして知られるテスラ社では、同社初のEVトラック「セミ」の製造を進めています。

「セミ」は、トレーラーの牽引に使用されるトレーラーヘッドのEVで、1回の充電での航続可能距離は約480~800kmを予定し、さらに新開発の急速チャージャーの利用により、約640km走行分のバッテリー充電が30分で可能になる点にも注目が集まっています。

いすゞ自動車

トラックやバスなどの商用車を多く製造するいすゞ自動車では、車から降りることなく運転席から荷台へ移動することができるウォークスルー構造を採用したEVトラック「エルフEVウォークスルーバン」を製造、販売しています。

同車はCO2排出量を削減できるだけでなく、セールスドライバーの労働環境向上にも寄与できることでも注目を集めているのです。

物流大手のヤマト運輸でも本格導入に向けたモニター稼働が進められており、神奈川県藤沢市では「エルフEVウォークスルーバン」が1台導入されモニターとして実際に稼働しています。

ヤマト運輸では従来も小型商用EVトラック(車両総重量3.5トン未満)の導入を進めていましたが、いすゞ自動車の「エルフEVウォークスルーバン」は中型商用トラック(車両総重量3.5トン以上7.5トン未満)です。

中型商用トラックのEV化は、ヤマト運輸が目指す「グリーン物流」の実現に欠かせないステップとなるでしょう。

また、ヤマト運輸による「エルフEVウォークスルーバン」の導入は、CO2の削減やセールスドライバーの作業負荷軽減だけでなく、EVの普及効果も期待されています。

EVトラックでCO2排出抑制!今後の普及に期待しよう

ここまで、EVトラックのメリットや性能、今後の課題について解説しました。

CO2を排出しないEVトラックの普及は、今後も進んでいくことが予想されます。

現状では航続距離の短さや充電時間の長さ、充電ステーションの少なさなど、課題がありますが、海外ではEVトラックの導入が進められており、日本でもさまざまなメーカーや企業が、小型・中型の商用トラックのEV化に向けた取り組みを行っています。

今後のEVトラックのさらなる普及に注目していきましょう。

EVのメリットや将来性についての詳細は、下記関連記事をご覧下さい。
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