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EV充電の仕組みを解説!充電器の種類や家庭用充電器について

この記事は1年以上前に書かれたものです。現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。

2022.04.22(最終更新日:2022.09.15)

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近年普及が進んでいるEV(電気自動車)は外部電力による充電で動くため、充電器を用意する必要があります。特に家庭用EV充電器を設置する場合は、設置場所や車種によって適した充電器の種類が異なるため、事前に把握しておくことが必要です。

そこで今回は、EV充電の基本的な仕組みや充電器の使い方、家庭用EV充電器に関する注意点など、EV充電について詳しく解説します。

EV充電の仕組みとは

近年普及が進んでいるEVとは、バッテリーに蓄電した電気を使って走行する電気自動車のことです。
EVは、バッテリーに充電した電気でモーターを動かす仕組みのため、導入にはEV充電器を用意することが必要になります。
そこでまずは、EV充電器の種類や基本的な使い方について説明します。

EV充電器の種類

EV充電器には、急速充電器と普通充電器の2種類があります。多くの車が利用する高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどには急速充電器が設置されていることが多く、1回に利用できる時間が30分と決まっているのが一般的です。

一方の普通充電器は、長時間の駐車が予想される商業施設や病院をはじめ、さまざまな施設で設置されています。普通充電器は、車内に搭載しているケーブルとコンセントをつないで充電を行うコンセント型と、充電器のケーブルを使って充電するケーブルタイプに分かれており、コンセント型は200Vと100Vの2種類があるのが特徴です。
国内で生産されているEVは、普通充電器と急速充電器でそれぞれ異なるポートを使って充電します。

EV充電スタンドの種類や設置場所についての詳細は、下記関連記事をご覧下さい。
EV充電スタンドはどこにある?種類や設置場所、料金などの基礎知識を解説

EV充電器の使い方

EV充電器は、車載のケーブルをコンセントにつなぐのが基本的な使い方です。ケーブルは車種によって種類が異なり、EV購入時に付属されています。
それぞれのタイプの使い方は、以下の通りです。

①コンセント型:車載ケーブルをコンセントにつなぐことで充電ができる
②ケーブルタイプ:一部の車種を除き、充電器側に設置されているケーブルで充電ができる

家庭用EV充電器について

EVの充電は、街中にあるEV充電スタンドを利用することもできますが、家庭で行うのが基本です。そのため、EVを購入する際は家庭用EV充電器の設置も検討しておくと良いです。
ここでは、家庭での充電におすすめな普通充電器について紹介します。

コンセント型普通充電器

家庭に設置する普通充電器のコンセント型は、主にスタンドタイプと壁面取り付けタイプの2種類があります。EVを駐車する位置と壁が近い場合は壁面取り付けタイプ、壁面から離れている場合はスタンドタイプを選ぶのがおすすめです。

コンセント型の家庭用EV充電器は、充電するときだけ車載ケーブルを使用するため場所をとりにくく、家の外観を美しく保ちたい方に人気のタイプです。また、コンセント型の本体価格は数千円からと購入しやすいため、選びやすい家庭用EV充電器と言えるでしょう。

ケーブル付き普通充電器

充電ケーブル付きの家庭用普通充電器も、スタンドタイプと壁面取り付けタイプの2種類があります。充電器のタイプもコンセント型と同様に、EVの停車位置が壁面から近いかどうかで選ぶと良いでしょう。

充電ケーブル付きの家庭用EV充電器は、十分な長さのあるケーブルを巻いて保管し、充電するときだけ必要な分だけ伸ばして使います。ケーブルをEVから取り出してコンセントをつなぐ手間がかからず、手早く充電したい方におすすめです。充電ケーブル付きの家庭用EV充電器の本体価格は数十万円くらいが相場のため、コンセント型よりも高額の費用がかかります。

家庭にEV用急速充電器は設置できる?

EV用急速充電器は、本体価格だけでも100万円以上するものが一般的であり、さらに高圧電力を扱うための設備工事なども必要になります。また、充電自体は短時間で済むものの、充電にかかる電気代は高くなるため、ランニングコストの面でも家庭用EV充電器としては不向きと言えるでしょう。

家庭用EV充電器は、夜間などEVの使用頻度が低い時間を使って長時間充電することを前提にしているため、特に急速である必要はなく、普通充電器の設置がおすすめです。EV用の急速充電器は、短時間の充電でも十分な走行ができる電力の補給を目的として高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅や商業施設などに多く設置されています。1回あたり30分間充電を行うため、充電中は休憩する方も多く、最近ではリラックスできる空間が併設されていることもあります。

例えば、神奈川県横浜市には出光興産が運営する複合型のEV充電サービスステーションがあり、独自ブランドのカフェ「Innergie CAFÉ」を併設しています。専用アプリでキャッシュレス決済をすると、コーヒーが1杯無料になるクーポンがスマホに届くため、充電中ゆったりとくつろぐことができます。

ほかにも、サービスステーション(ガソリンスタンド)の隣地にEV充電器を設置する取り組みも増えているため、外出先で充電がなくなってしまった場合や長時間の走行を予定しているときは、利用すると良いでしょう。

家庭用EV充電器を設置するときの注意点

家庭用EV充電器を設置するときは、いくつかの注意点を事前に把握しておくことが大切です。EVの充電ができない可能性や大きな事故につながるリスクもあるため、以下に特に注意しておきましょう。

EV充電用のコンセントを設置する

家庭用EV充電器の電圧は200Vの場合も多いため、一般的な100Vの屋外用コンセントでは、充電できない場合があります。EV充電器を設置する際は電圧が足りるよう、EV充電用にコンセントを設置しましょう。

電気の契約アンペア数を見直す

自宅にEV充電器を設置するときは、契約している電気のアンペア数も確認しておきましょう。アンペア数をオーバーして電気を使うとブレーカーが落ちてしまうため、契約している電気のアンペア数が低い場合は、契約内容の変更が必要です。

EV充電用コンセント以外は使用しない

充電するときにEV充電用以外のコンセントを使うと、異常発熱による発火など、事故の原因になる可能性があります。また、ブレーカーが作動してほかの電気機器が故障するリスクなどもあるため、充電の際は必ずEV充電用コンセントを使うようにしましょう。

EV充電器は家庭にあると便利!急速充電はサービスステーション(ガソリンスタンド)を利用しよう

今回は、EV充電の仕組みや充電器の種類について紹介しました。
EVの充電には、主に家庭で行う基礎充電、移動中に行う経路充電、目的地で買い物やレジャーなどを楽しむ間に行う目的地充電があります。経路充電や目的地充電はあくまでも「補給」を目的としているため、基本的には家庭で充電ができるよう家庭用のEV充電器を設置するのがおすすめです。外出先ではサービスステーション(ガソリンスタンド)などのEV用急速充電器、家庭での基礎充電には普通充電器と使い分けて、快適にEVでの外出を楽しんでみてはいかがでしょうか。

EVの概要や将来性についての詳細は、下記関連記事をご覧下さい。
EVとは?電気自動車のメリットや将来性について解説